みなさまこんにちは。
10月15日~17日にかけて敢行しました”第6回上海研修”のご報告をいたします(^^)/
まずは【研修編】です。
今年4月オリエントにて行われました、「推拿技術講習会」で講師をしてくださった王勇先生。
その王先生がお勤めの「瑞金医院」へ治療の見学に行かせていただきました。
さすが中国の大病院。
人の多さに圧倒されながら、「推拿科」へ。
4月ぶりに王先生にお会いします 🙂
私たちが着いた9時頃にはもう既に先生は治療中。
患者様も数名待っておられます。
それもそのはず。
王先生は毎日7時半頃から患者様を診ていらっしゃるとのこと 😯
テンポよく手技をしながら、、
”疾患の病態”と”いま何をどうしているのか”を絡ませながら解説してくださる王先生。
同行の通訳や、筆談を交えてわかりやすく要点を解説してくださいました。
この日王先生の元を訪れていたのは、脳卒中の後遺症による片麻痺、腰痛や腰部脊柱管狭窄症、頚椎症などの疾患をお持ちの患者様。
王先生はその患者様の今の状態や、発症時期を考慮して施術を調整されているそうです。
なんと!
王先生の隣で患者様の身体に手技をさせていただくというサプライズも!!
緊張したのではないでしょうか( *´艸`)
患者様も笑顔で感想を仰ってくださいました。
ところで、驚きなのは患者様を診るそのスピード!!
一人の方が終わるやいなや、もう次の方が隣のベットに寝てスタンバイしている状態です。
王先生は汗をふきふき…
吸玉もしながら…
次の予約を取りながら…
たまに水分を補給しながら…
常に手が止まりません。
一体いつ休まれているのでしょうか。。。
王先生がしきりに仰っていたのが、
「患者様の顔色を見ながら刺激量を調整するのが大切。」
ということ。
”あれをやろう、これをやろう”
と一方的に考えてしまいがちですが、言うまでもなく治療は施術者一人で行うものではありません。
目の前の患者様の様子をちゃんと見ながら、向き合いながら施術することを忘れてはいけませんね。
あとはひたすら王先生の手技に見とれてしまいました( ^^)
そして今回は、先生のご厚意で「針灸科」も見学させていただくことができました。
日本の鍼灸治療とは違っている点が多く、こちらも驚きの連続です!!
こちらでも、顔面神経麻痺を患っておられる患者様が、
針治療の経過の様子をご親切にたくさんお話ししてくださいました。
瑞金医院での治療見学は、先生方の熟練した治療技術に学ぶことや気づかされることが多く、大変貴重な時間となりました。
王先生はじめ、針灸科の先生、快く治療を見学させてくださった患者様方に感謝いたします。
そしてこの医療研修のもう一つの目玉!
上海中醫薬大学での人体解剖実習です!!
普段参考書等で勉強している筋肉が実際はどのよう付着しているのか、
脊柱起立筋の分厚さは、、
殿部の浅層・深層の筋肉は、、、
半腱様筋がみごとに半分”腱”だったこと、
半膜様筋がみごとに半分”膜”だったことも、
直に手に取って実感することができました。
裏から表、上から下まで自分の確認したいところを好きなだけ触って見せていただくことができ、また今回は比較的少人数での開催でしたので、ゆったりじっくり観察することができたと思います。
時間が足りないくらい!笑
もちろん普段からしっかりスクールや各自でお勉強はしているものの、実物をみると
「へぇ~!!こうなってるんや~~!!」
の声が聞こえてきます(^^)
本物のご検体を利用しての人体解剖実習は、日本では簡単に誰もが経験できることではありません。
これからはここでみた筋肉をイメージしながら施術に取り組めるのではないでしょうか。
なぜかカメラ目線を要求する島田先生…笑
最後に修了証をいただいて無事実習を終えたのでした(^^)
この他にも大学併設の上海中医薬博物館や、
経絡経穴が標された人体標本が並ぶ資料館も見学させていただきました。
どれも日本ではお目にかかれない・経験できない貴重なもので、
先生方、大学関係者の方々、通訳の中森さん…みなさんのお陰で大変有意義な医療研修となりました。
この場を借りて感謝申し上げます。
ご興味を持たれた方は、ぜひ次回ご参加くださいね(・´з`・)
後日「観光編」もアップします。お楽しみに~