2019.1.15~17 上海研修旅行に参加させていただきました。
朝7時に関西空港集合に間に合うのか前日から緊張していました。
生徒3名とスクール外部3名の参加でどういう雰囲気になるのか心配だったのは束の間、すぐに緊張もほぐれ楽しいメンバーでした。
今回の研修目的の上海中医薬大学での人体解剖研修は、約2時間という短い時間でしたが全員が恐れることなく真剣に説明を受けました。
まずご献体に黙とうから始まりました。
すでに表皮は解剖実習用に処理されており、浅層部から深層部の筋肉を1つ1つ説明を受けました。
その後、血管や神経がどこから出てきてどこに繋がるかを聞き、実際自分たちで説明を受けた部分を触らせていただくことができました。
スクールで教わったり、テキストで見てもわからなかった予想以上の筋肉の薄さや小ささ、細さ、二頭筋等の筋頭、血管の弾力さが自分の手で感じ人間のすごさを実感できました。
時々質問されることが緊張もあったり、答えられると嬉しかったりとまだまだ勉強しないと、という思いにもなりました。
2時間では足りずもっともっという気持ちになるほどの貴重な時間となりました。
次に解剖展示室の見学では、内臓、骨、筋肉等を見やすくされていました。
そこでも運よく解剖の説明をしてくださった先生が丁寧に説明をしていただきました。
出入り口には、ご献体された方々の写真が掛けられており、大学の先生や生徒さんでした。
後世の勉強に繋がるようにと希望された思いはとても深く重いものと受け止め感謝の気持ちで帰国後も思いだします。
上海交通大学瑞金医院では島田先生の師匠である王先生の治療を見学させていただきました。
大きな病院で外来患者さんの多さ、エレベーター内の多さにも驚きました。
王先生が実際行われている推拿での治療は、西洋医学で投薬治療でも治りが悪かったり、悪化しないようにと病院患者さんの3割ほどの人が受けられていました。
3割と言っても、王先生のところには15分ほど毎に次から次と患者さんが来られていました。
はじめは痺れがあったり、痛くて腕が上がらなかった人が良くなってきたと、患者さんの生の声も聞けました。
普段スクールでうまくできない滾法や経穴の場所を先生は私たちに説明しながら、場所も見ることもなく的確に施術している姿は『すごい!』としか、出てこなかったです。
大きく滑らかで力強い王先生の滾法は感動でした。
施術はもちろんですが、一番大事なのは患者さんの表情見たりや細かい言葉かけが大切だと何度も説明されていました。
患者さんだけでなく、私たちにも忙しい合間にお茶を飲みなさい、椅子に座りなさいと、細かな気配りやおもてなしで先生の人柄の良さが伝わりました。
治療するから偉いのではなく、誰にでも丁寧に接する心を大切にしなければなりません。
王先生から基本的で一番大切なことを改めて教わりました。
今回の研修旅行の合間に盛りだくさんの観光も入っていました。
満員の地下鉄では改札入ると荷物チェックあったり、割り込みも経験しました。
お正月前だったこともありどこも豪華な装飾で夜はどこに行っても街中はキラキラで綺麗でした。1日の〆には皆で街のマッサージ店に行き、この手技気持ちいいとかスクールのほうがいいとか感想を言いながら疲れを取りました。
街の本屋で買った何冊もの推拿の本を帰国後見ては日本にももっとあればいいなと思っています。
今回しか参加できない人もいるかもしれないということで島田先生が皆に喜んでもらいたいという気持ちもものすごく伝わりました。
盛りだくさんの観光や豪華な食事、ジョークを言ったり、どこでも記念撮影は帰国後も忘れることができない思い出になりました
誰よりも重い荷物を持っているはずなのに、さらに私たちの重たい荷物を持ってくださってりと感謝でしかありませんでした。
2泊3日は足りないほどあっという間で、研修だけでなく一緒に参加したメンバーの貴重な話を聞くことがきたり充実したものとなりました。
王先生、通訳してくださった周先生、上海中医薬大学の先生、患者さん、ご献体に協力された方、参加したメンバーの皆さん、そして島田先生に感謝いたします。