今回私自身初めての海外、そして初めてお会いする方々との3泊4日の短期解剖実習の参加でした。
正直不安もありましたが、参加したメンバーや先生、通訳ガイドさんの方が本当に素晴らしく、1日目で「来て良かった!」と感じました。
病院見学では脈診、舌診、治療風景を見ることができました。
解剖実習では、実際に触らせてもらい、教科書などイラストで見てたものをよりリアルに自分の目で見て感じる事が出来てとても勉強になりました。
参加メンバーに鍼灸師が多かった事もあり、日頃の治療、働き方などの情報交換なども出来て良い刺激をもらいました。
観光も思ってた以上に盛り沢山で、とても充実した貴重な4日間となりました。
本当にありがとうございました。
もし行きたいけど…どうかなぁ。。と、迷ってる方はぜひ参加してみて欲しいですね♪
鍼灸師K様🐼
今回は、全員鍼灸師でみんなの鍼灸治療の事も聞きながら楽しく実習ができました。
漢方薬をはじめ鍼灸・推拿など伝統医学の専門教育など、中医学に興味がある方じゃなくても鍼灸師じゃない方も絶対にお勧めの上海中医薬大学見学でした。
貴重な人生3回目の人体解剖実習は中国人のご献体でした。
いつも梨状筋硬結部分に鍼をさしてる坐骨神経のL5と仙骨の神経が合わさって形成される細かい部分や神経の走行が見れるなんて感動で、あんなにストレッチで邪魔してる梨状筋が思ったより細くびっくりしました。
解剖学をちゃんと学ぶと、自分の身体のコンディショニングにも役立ち、細かい部分のコントロールや体幹が安定してきた気がします。
また、ご献体くださった故人、そのご家族、ご指導いただいた尊敬する中医学の先生方に本当に心から感謝を申し上げます。
貴重な中国研修で経験したことを生涯忘れることなく、これからも勉強し続けて日々精進したいと思います。
鍼灸師M様🌴
学びと感動に満ちた、得難い4日間でした。
中でも印象深かったのは、大学病院・鍼灸科での臨床見学。
不眠や耳鳴り、顔面麻痺などの問診・施術を間近で見学し、限られた時間ながら、通訳の方の丁寧なサポートにより理解を深めることができました。
夕方からは、タワーやクルーズ船から望む幻想的な夜景、雑技、そして絶品の上海グルメと、五感で上海の魅力を堪能。
そして何より、年代や背景の異なる鍼灸師の皆さんとのかけがえのない出会いを通じて、多様な視点や経験を分かち合い、学びの幅が大きく広がりました。
多くの刺激と出会いに心から感謝しつつ、またこの研修に参加できる日を楽しみにしています。
鍼灸師A様😺
上海中医薬大学附属 曙光病院での臨床見学
中医内科では、患者さんへの問診、弁証、オーダーメードの処方の様子を実際に目にすることができました。
診断学で学ぶ基礎、中薬学、方剤学、内科学等の学科全てが、患者さんのために必要な知識である事を実感しました。
鍼灸科では、問診と施術の様子を見学できました。
日本では内科に治療に行く患者さんが、鍼灸科に来ることもあると知り、新しい発見でした。
推拿科では、腰痛の患者さんに施術をする先生の手技を直接見ることができ勉強になりました。
先生の推拿に対する思いも伺うことができ、その志に大いに共感しました。
内科の臨床見学時に通訳をしてくださった鉏先生の「診断学 舌診の講義」は、基礎知識の講義に終わることなく、先生のこれまでの臨床経験を交えた内容で非常にわかりやすく、スムーズに頭に入ってくる講義でした。
臨床見学の際に診断をしていた先生とは違う診断を鉏先生がされたことが興味深かったです。
舌診に加え、患者さんの様子(病状の説明や受け応えなどから判断する性格)も含めて弁証することの大切さを実感しました。
日本で実際に中医診断をすることはありませんが、不要な学びはないのだと、鉏先生の講義を受け思いました。
郭先生による「人体解剖の講義」では、骨、筋肉、神経、血管、内臓を実際に目にし触らせてもらいました。
部位により骨、筋肉、神経、血管、内臓それぞれの柔さか硬さ触感が違うこと。
解剖書で文字だけで知っていた”膜”が本当に膜であること。
紙面(平面)と違い3Dで見る触ることで内臓が収まっている位置、インナーマッスルの深度を実感できたこと。
などなどとても有意義な講義で大変勉強になりました。
日本では我々素人は決して体験できない事ですね。
大学内の解剖標本ルーム見学では、実物の内臓等を見た後での標本見学だったため、良い復習の場となりました。
経絡・ツボに鍼が打たれた状態の標本があり、怖いけどこれ欲しいなぁと思いました。
鍼灸師の皆さんは共感してもらえるのではないでしょうか(笑)
上海中医薬博物館では、中医学の歴史、古典、医療器具など貴重な資料を見ました。
中医学の教科書に載っている歴史上の大家(張仲景 他)の銅像や銅人形など興味深い物が沢山あり楽しかったです。
1000種類にも及ぶ漢方生薬のフロアもあるのですが、売店で経絡ツボ人形や書籍を買うのに夢中になってしまい時間が足りなくなったため見学できなかった事が、今回唯一残念な事でした(笑)
中国訪問は初めてでしたが、観光にも気を配ってくださったメニューのお陰でどこも楽しめました。
新場古鎮ではガイドさんお薦めのワンタンスープが美味しかったですし、雰囲気のあるお土産屋さんでは手作り感溢れるカッッサプレートやツボ押しグッズを購入しました。便利に使っています!
ディズニーランド入り口のショップでは雰囲気を楽しみ、上海雑技団、上海テレビ塔や豫園での夜景など、上海のパワーに圧倒されながらも毎日の観光コースをめいっぱい堪能しました。
そしてこの研修の特典でもある事前学習が今回はとても有り難かったです。
医師、セラピスト、トレーナーではない解剖学の専門知識のない私の場合でも事前にしっかり学習できたため、不安なく臨め、現地での実習では学びがより深くなりました。
事前学習で他の参加予定者の方々と顔をあわせて勉強をしたため、出発時にはもう馴染んでおり安心できたのも大きかったです。
また、現地で合流した初対面の皆さんとも、目的や興味ある対象が同じであるせいかすぐ馴染め話も弾み、とても楽しい研修となりました。
参加者の皆さんとはいつか同窓会がしたいです!
きめ細やかな準備と現地でのフォローをしてくださった島田先生、湯井先生、奥田先生、ガイドの張さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
チャンスがあったらまた参加したいです。
ありがとうございました。
会社員:田中 百合子
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調理師を目指す人は調理実習をする。
どんな職業にも【実習】は欠かせない。
それなら解剖学を深く学ぶトレーナーにとっても、
解剖実習が必要ではないでしょうか?
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業界の大大大先輩にあたるトレーナーの先生が言い放ったこの一言に衝撃を受けたのは今から3年ほど前。
それ以来、確かに解剖書だけでは学べないリアルがあるんだろうな。
実際に人体の中をきちんと観てみたいな。
そんな思いを抱えながらトレーナーをしていました。
そして、今回。
上海での人体解剖実習の情報がSNSに流れてきて、「時が来た!!」と感じました(笑)
すぐに申し込みをして、解剖実習に参加するという僕の思いが3年越しに実現しました。
今回参加させていただき、大変貴重な体験ができたことは言うまでもなく、レポートしたいことは山ほどあるのですが、
①解剖実習での気づき
②中国の病院の衝撃
③上海観光
この3点について、書かせていただきたいと思います。
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①解剖実習での気づき
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なんといっても、まずはメインの解剖実習。
筋肉や骨のリアルな構造を目で見て手で触れることで、普段の指導に役立つ多くの発見がありました。
「え?この筋肉こんなに大きいの?」
「逆にこの筋肉こんなに小さいの?」
「思ってた位置と違う!」
こんな驚きと発見の連続でした!!
実際にストレッチや施術、トレーニングをする時をイメージしながら見させていただきましたが、体に触れる際のポイントや鍛える筋の優先順位など確実に大きな変化を感じられました。
今回はその中でも「肩甲骨」と「体幹部」を見た時の衝撃を実況したいと思います。
<肩甲骨>
肩甲骨は本当に薄くて柔軟性があり、しなるような動きをすることを実感しました。
野球などでは肩甲骨がしなるように投げる!
という表現をするけど、大袈裟じゃなく本当にしなるんだなぁ。
<体幹部>
腹直筋や腹斜筋の薄さには驚かされました。
一方で、大腰筋の太さや存在感は想像以上で、体幹の重要性を改めて感じました。
体幹エクササイズでのアプローチでは間違いなく大腰筋はメインターゲットだなぁ。
解剖実習中は、こんな実況を心の中で繰り返していました(笑)
解剖書だけでは把握しきれない筋肉の質感や位置関係を、目と手で確認できたことは、指導者としての大きな財産になると感じました。
また、運動指導者はついつい筋肉や骨だけを見がちですが、神経や内臓も一体で決して無視することはできないもの。
筋と骨格だけでなく、内臓解剖もあったため、筋肉と神経や内臓の位置関係や深さが3Dでリアルにイメージできるようになったのも収穫でした!
人体を俯瞰視して、今後の指導に活かしていきたいと強く感じた解剖実習でした。
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②中国の病院の衝撃
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次は中国の病院について。
上海中医薬大学に隣接する曙光医院にて、実際の臨床の様子を見学させていただきました。
とても大きな病院で1日の来院数はなんと1万5千人を超えるそうです!
そんな曙光医院の中を見て衝撃だったのは東洋医学と西洋医学の融合!
両医学が見事に融合している様子に驚かされました。
院内の壁にはたくさんの生薬が展示してあるかと思ったら、その横には完全に西洋医学のリハビリ室があったり。
東洋医学であろうと西洋医学であろうと、患者様の状態に最もあったものを取り入れて治療にあたる。
この考え方をダイレクトに体感することができました。
また、漢方と心療内科についても面白い気づきがありました。
日本ではメンタルを病んでしまう人も多く、心療内科の受診者も多いですが、漢方では心療内科で処方する生薬は「存在しない」そうです!
それは、肉体が健全であれば精神も健全に保てるという考え方が根底にあるからだと教えていただきました。
「健全な肉体に 健全な精神は宿る」
これは僕がトレーナーとして伝えたい思いと重なる部分でもあり、自信にもなりました。
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③上海観光
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中国への渡航は初めてでしたが、上海は都会でした!
日本よりうんと都会でした!
デジタル化も超進んでいました!
持て余すくらいにビル全体が光ってました!笑
夜景、雑技団、変面劇・・・
ワンタン、火鍋、中国茶・・・
観光もグルメも盛りだくさん!
解剖研修と同じくらい「遊び」も楽しみ、その中で文化や産業の違いも肌で感じることができました。
あっという間でしたが、とても濃密な2泊3日の研修でした。
現地、上海中医薬大学の先生方
通訳、ガイドの方
オリエントセラピースクールの
島田先生、湯井先生、奥田先生はじめ、
一緒に参加した皆さん
本当にありがとうございました!
PS
関西空港到着後のホテル泊。
充実の研修を終えてさすがにクタクタ。
「明日の朝はアラームをかけずに目が覚めるまで寝ます!」
と豪語したにも関わらず、研修の興奮が冷めやまず、
思いのほか早く目覚めてしまったのは小さな秘密です・・・(笑)
パーソナルトレーナー:村瀬 功